【旗竿地にたつ帰りを迎える家 | 建築中】造作軸回しの仕組み #7
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…
造作軸回しの仕組み
2021.8.3
<旗竿地にたつ帰りを迎える家>内装工事が着々と進んでいます。
こちらは8畳ほどの和室、押入と仏間もあります。
その仏間に、今回“軸回し”を取り付けることとなりました。(写真中央)
軸回しとは何ぞやと思った方もいるでしょう。
軸回しとは、仏間などに設ける建具で、扉を開けてスライドさせてそのまま奥に収納できるもののことを言います。
軸回しを設けることで、開けたままにしていても扉が邪魔にならずに済み、逆に隠したいときは扉を閉めてすっきりとさせることもできますね。
そんな軸回しですが、中身はどうなっているのでしょうか。
軸回しは主に、「襖」・「スライダー」・「じゃばら」で構成されています。
襖は表に見えてきて開け閉めする扉の部分です。
スライダーとは、襖をひきずらないように浮かせながらスライドさせる部材。
じゃばらとは、スライダーがカタカタならないように奥の壁と固定させるための部材です。
そして何と言っても注目していただきたいのは、それらの上下の加工です。
上下には襖たちが動く場所に沿って、写真のような溝加工を施しています。
そしてその溝加工内には9mmほどの段差があり、写真の斜線部分が一番深くなるようになっています。
この9mmの段差によって、襖をスライドしたとき一緒に動いたスライダーが段差部分で止まって、浮いている襖だけが表に出ていくことになるのです。
このようにして軸回しを出したりしまったりすることができています。
すこし複雑でおもしろい建具ですね。
今回は建具屋さんに現場に来ていただき、監督や大工さんも交えて実際に確認しながら詳細な打合せをして作っていきました。
いよいよ完成間近となります。
次回の現場ルポもお楽しみに!!
Staff.T
つづく
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