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…

プラン

2020.5.18

こんにちは。設計の堀之内です。

肌寒い季節がいよいよ終わりを迎えようとしていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。


今回は、〔ワンルームのようなつながりを楽しむ狭小3階建て〕のプランをご紹介していきたいと思います。

家で過ごす時間が長くなっている今だからこそ、家の豊かさについてじっくりと考えたいものです。

皆様の豊かな暮らしづくりのヒントになるよう、プランニングのポイントとなった部分をまとめてみました。



まず、間取りを考えるときに、敷地の条件を読み解くことをとても大切にしています。

前回のブログにも書きましたが、こちらの敷地は約76.5㎡（約23坪）という狭小地です。

また、駅近で人通りが多い、南・東面には3階建ての隣家が迫っており採光が難しい、周囲に電線が多いなど、様々な敷地条件がありました。

しかし、条件の厳しい敷地でも、工夫を重ねると豊かな暮らしを実現することができます。

では、実際のプランを見ていきましょう。

− 1F −

▲ 1F Plan

前面道路は人通りが多いため、直接玄関の出入りが見えないよう配慮しました。

玄関ポーチと駐輪スペースは屋根がかかっているので、雨に濡れる心配なく出入りができます。

外部収納は、小さくてもクーラーボックスやごみの一時保管場所としてとっても便利です。

玄関はオープン階段と一体にすることで、広がりを感じられるつくりになっています。

朝日の入る位置に寝室を配置し、収納もたっぷりと確保できました。

プライバシーが気にならないよう、水まわりは道路の反対側にまとめています。

− 2F −

▲ 2F Plan

階段を上がると、正面に吹き抜けが見えてきます。小さくても吹き抜けがあると、縦方向にも視線が抜け、面積以上の広がりを感じやすくなります。

採光が難しい南面は窓をあえて小さくし、視線が通る北西面を開口させています。さらに、吹抜けを通して天窓から安定した光を取り入れるようにしました。

小上りのリビングは、奥まった位置に配置し、籠り感のある落ち着いた空間になりました。

北西に位置する、奥様ご希望の室内物干しスペースは、床の素材を変え、少し雰囲気を変えています。

外部のような内部のようなこの場所を、物干しスペースとしてだけではなく、リビングの延長としても使うことも。西日が直接LDKに届きにくいよう緩衝空間にもなってくれます。

LDKのできるだけ近くにもってきたいトイレは、階段の一角に。床の高さを変え、LDKと空間分けしています。

− 3F −

▲ 3F Plan

階段を上がると、勾配天井がおでむかえ。柱や梁を表すことなく、これだけ広々とした空間にできるのも、SE構法の魅力です。

個室をコンパクトにまとめた分、多目的に使える共有スペース（3階ホール）を確保できました。

しばらくの間、末っ子ちゃんはここに勉強机を置くのだそう＊＊

吹き抜けから、物干しスペースをチラリ。

家族みんなが自然とつながりを感じられる、ワンルームのような3階建ての住まいです。

皆様の豊かなおうち時間を実現できるように、心を込めて丁寧なプラン作りをしていきたいと思います。


次回からは、打ち合わせの風景をご紹介していきます＊

では、次回のブログもお楽しみに！

つづく