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【よく聞かれる10の質問 - #1】「畳数表記に惑わされない、最適なエアコンサイズの選び方ってありますか?」

【よく聞かれる10の質問#1】「畳数表記に惑わされない、最適なエアコンの選び方ってありますか?」

新築を建てる際にエアコンを買替える方は多いと思いますが、どれくらいのサイズのエアコンを買えばいいか悩んでいませんか?目安として「◯畳程度」と書かれてあるけれど、本当のところどうやって判断すればいいの?そんな質問を多くいただきます。

このブログでは、快適な室温環境に欠かせない、高気密・高断熱の家であることを前提に、最適なエアコンの選び方をご紹介します。

カタログの何を見て選ぶのか、UA値0.45の家ではどれくらいのエアコンの能力があれば、快適に暮らせるかがわかるようになります。

▼ エアコン選びの3つのポイント

1. これから建てる家の断熱性能を把握する
2. 部屋に対して必要なエアコンの最大能力を知る
3. エアコンのカタログの何を見て選ぶかを理解する

あなたもオーバースペックなエアコンを買わずに、コストを下げつつ快適な暮らしを手に入れましょう!

1. これから建てる家の断熱性能を把握する

まず、家の断熱性能によって必要なエアコンのサイズは大きく変わります。
(ここからはサイズではなく能力と言い換えて話をしていきますね。)
同じ広さの部屋であっても断熱性能が異なれば外に出ていくエネルギーも異なるからです。

エアコンは部屋の広さで選ぶのではなく、部屋に対して必要な冷暖房能力で選ぶことが重要です。


例えば、LDKに必要となる最大能力が8000Wの場合、それ以上の能力のエアコンを購入すれば快適な温度になるというわけです。

さて、設置する部屋に必要な最大能力とは、どうすればわかるのでしょう?

それには、家の断熱性能を知る必要があります。断熱性能は、数値で以下のように表すことができます。

Q値=〇〇 UA値=〇〇

この数値がわからない限り最適なエアコンを選ぶことはできません。
まずは自分が住む家のQ値やUA値を把握しましょう。

断熱性能がわかれば、あとは専用のシミュレーションソフトを使って、必要な最大能力を導き出します。
大輪建設では物件ごとにQ値・UA値を把握しシミュレーションを行うことで、プランに合わせたおおよそ必要なエアコンの能力をご提案しています。

【よく聞かれる10の質問#1】「畳数表記に惑わされない、最適なエアコンの選び方ってありますか?」

▲ 「暖冷房能力設定プログラム」によるシミュレーション画面

さて、ここからはシミュレーションを使って大輪建設の標準である、Q値1.9 UA値0.45(6地域)をモデルに、

LDK25畳 吹抜け8畳 UA値0.45の部屋を想定して解説していきます。

2. 必要なエアコンの最大能力を知る

夏と冬では、必要なエアコンの最大能力が違うというのも、覚えておきたいポイントです。

高断熱の家の場合、暖めた空気が逃げにくくなるため、基本的に冬場よりも夏場のほうが必要な最大能力が高くなります。またLDKが1階にあるのか、外部に面する壁が多いのかなどでもこの数値は変わってきます。

【よく聞かれる10の質問#1】「畳数表記に惑わされない、最適なエアコンの選び方ってありますか?」

UA値0.45の断熱性能がある家の場合、必要とされる最大能力は約8500W(上記グラフより)。最大暖房能力12.2kWのエアコン(14畳程度)で1,2階ともに暖かくすることができます。

断熱性能が高い家では吹抜けはメリットに働き、暖めた空気を2階に運びやすくなるため家全体が温かくなります。

【よく聞かれる10の質問#1】「畳数表記に惑わされない、最適なエアコンの選び方ってありますか?」

夏場は冬場と違い、約9000Wの最大能力が必要になるため、最大冷房能力5.3kWのエアコン(14畳程度)では足りません。
最大冷房能力6.0kW(18畳程度)と最大冷房能力3.3kW(6畳程度)の2台を設置すると効率的に涼しくすることができます。

LDKの上部に吹抜けがある場合、LDKは最大能力6.0kWのエアコンで涼しくなりますが、冷たい空気は上にはあがらないため、吹抜け上部に能力の小さなエアコンを設置することで、2階も涼しくすることができます。

2階に寝室がある場合はそのエアコンを代用するのもありです。

3. エアコンのカタログの何を見て選ぶかを理解する

最後にカタログの見方ですが、記載してある畳数は無視してください。
見て頂きたいのは暖房冷房それぞれの能力です。

【よく聞かれる10の質問#1】「畳数表記に惑わされない、最適なエアコンの選び方ってありますか?」

数値が大きい方が最大能力になります。この最大能力と各室に必要な能力を比較し、エアコンの方が大きければ大丈夫です。

まとめ

□ これから建てる家の断熱性能を把握する
□ LDKに必要なエアコンの最大能力を知る(冷暖房能力のシミュレーションをする)
□ 夏冬それぞれのエアコンの最大能力とLDKに必要な能力を比較する

ちなみに子供部屋や寝室は一番小さなエアコンでもオーバースペックになってしまうのがエアコンの1つのデメリットですね。

 

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