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ZEH(ゼッチ)とは? | ZEHの背景と日本の取り組み #1

ZEH(ゼッチ)とは?_ZEHの背景と日本の取り組み#1

こんにちは、設計の吹上です。(フキアゲと読みます)
最近、多くのメディアで取り上げられている【ZEH(ゼッチ)= ネット・ゼロ・エネルギーハウス】について、できる限り親しみをもっていただけるよう、少しずつ連載でお伝えしていこうと思います。

さて、これからZEHの話をしていくわけですが、その前にぜひ知って頂きたいことがあります。 それはZEHの背景についてです。直接内容には関係していませんが、これを知っているとZEHに関するイメージが掴みやすいのではないかと思います。

| ZEHの背景

ZEH(ゼッチ)とは?_ZEHの背景と日本の取り組み#1

ZEHが今話題になっている背景には大きく2つあると考えています。

1)COP21での約束事
私自身もあまり馴染みのない言葉ですが、2015年にCOP21という会議がフランスのパリで開かれました。COPとは「気候変動枠組条約締約国会議」のことで、その3回目であるCOP3で採択されたのが皆さんご存知の「京都議定書」です。この会議についての説明は省きますが、国際的に決めた地球温暖化防止のための会議だと思ってください。
今回で21回目となるCOP21において日本はある約束事をしました。

「2030年までに2013年と比べて、GDP当たりのCO2排出量を26%削減」

この約束を守るため日本では様々なことに取り組んでいます。そのうちの1つがZEHに当たります。この取り組みについては後ほど詳しくお話します。

2)日本のエネルギー問題
日本は原子力を除いたエネルギー自給率が5%ととても低く、ほとんどを輸入に頼っています。この問題が大きく取り上げられる要因になったのが東日本大震災です。これを機に家の耐震性とエネルギーが大きく見直されてきました。


つまり、CO2削減の世界的な働き日本のエネルギー問題を背景に、政府主導のもとZEHが勧められてきています。今はZEHを多くの人に広めている時期というわけです。

| 日本の取り組み

ZEH(ゼッチ)とは?_ZEHの背景と日本の取り組み#1

先ほどお話したように、ZEHとは日本の取り組みの1つに当たるわけですが、日本にはエネルギー基本計画というものがあり、その中で、部門ごとに規制措置と支援措置の2つがあります。ZEHはこの支援措置に含まれます。

規制措置
建築に関係ある「建築物省エネ法」にあたります。法規制なので、必ず守らなければならないものです。住宅ではあまり関係してきませんので、建築物省エネ法の内容に関しては別の機会にお話します。

支援措置
ZEHや蓄電池、電気自動車などへの「補助金」にあたります。法的な規制はないので強制ではありませんが、「協力してもらえる方には国から補助金が出ますよ。」というのが支援措置です。なかなか簡単には太陽光を乗せたり、性能を上げたりということは難しいので、補助金を出すことでZEHの住宅を増やし、周知することに目的があります。

| 最後に

ここまで、ZEHの背景についてお伝えしてきました。なぜ今、ZEHが話題になってきているのかが少しわかって頂けたのではないでしょうか。次回はいよいよ本題。「そもそもZEHって何だろう?」 「何をしなければならないのか?」についてお話します。

次の記事はこちら
#2:ZEH(ゼッチ)とは? | エネルギーの自給自足

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#3:ZEH(ゼッチ)とは? | UA値(外皮平均熱貫流率)とηA値(平均日射熱取得率)を計算してみよう
#4:ZEH(ゼッチ)とは? | ZEHで補助金をもらう方法「ZEHビルダー」とは?

 

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