WORKS

日射制御を考えた快適環境の家

築35年を経過した家の建て替え事例です。当初はリフォームも検討されたとのことですが、温熱環境のことを考えると、リフォームで理想とする断熱性能を実現するのは難しいと断念。ゼロから家づくりを検討されることになりました。
K様のご主人は建築設計・コンサルティングの仕事をされておられるため、基本設計はご自身で。なかでも特に考慮されたのが温熱環境とその大きな要因となる日射の制御。断熱仕様に十分なコストをかけられたほか、「琵琶湖を臨む東側の眺望を得ながら、夏の日射をどう遮るか?」を考えて外付けブラインドを活用されるなど、日射の取得/遮蔽について綿密な計算をすることで、1年を通して快適な住まいを手に入れられました。
また、K様の趣味は音楽鑑賞。以前の家では音量を絞り気味で楽しまざるを得なかった音楽を、心置きなく楽しめる工夫も取り入れられたお宅です。

OUTLINE

建築地:
滋賀県大津市
構 造:
木造(在来工法)
敷地面積:
236.64m²
延床面積:
150.29m²
1F床面積:
92.12m²
2F床面積:
58.17m²
竣 工:
2016年10月

VOICE

本「築35年の家の建替えです」とご主人。新築から10年間お住いになられた後、お仕事の関係で東京へ。その後の25年間は借家にしていたお宅をお持ちでした。定年退職を期に滋賀に戻ることになり、はじめはそのお宅のリフォームを考えられたそうですが、「昔の家は断熱のことがほとんど考慮されたいないため、寒くて寒くて。ヒートショックのリスクなどを考えて建て替えようと」。設備が老朽化していたということもあり、方針が大きく変わりました。

「基本設計は私がしました」。実はご主人、長らく木材系商社で住宅技術開発のお仕事に携わっておられました。住宅の設計はお手の物です。施工も勤務先であった会社にお願いするつもりだったそうですが、「設計と施工をセット」でないと契約できないことが判明。そんな時、在職中から付き合いのあった大輪建設が頭に浮かばれたそうです。「大輪建設さんの施工・管理の技術力が高いことは勤務していた社内でも知れ渡っていました」とご主人。「設計がいくら良くても、やはり最後は施工力が建築の出来不出来を左右しますから」と、一般にはあまり知られていない施工・管理の重要性を語っていただきました。

「仕事が忙しかったこともあり、設計が決まるまでにはファーストプランから1年半ぐらいかかりましたかね。最後はスケジュールがギリギリで(笑)」まだ東京で在職中であったため、忙しいお仕事の合間を縫って、2ヶ月に一度ぐらいのペースで滋賀に通いながら大輪建設のスタッフと設計を詰めていかれたそうです。設計の過程において現在のL字型のプランに落ち着くまでに、中庭のあるロの字型、次にコの字型と変遷があったそう。「既存のガレージを残した敷地形状で、冬期に十分な日照を得るには?の最適解が今のプランでした」とご主人。

「温熱環境づくりは日射の制御がポイント」と考えるK様は、日射を取り込む/遮るために様々な工夫を考えられました。「基本的には、冬の日射取得を行う南側の窓は大きく、一方、夏の朝夕に低高度の太陽光が入ってしまい、室温の上昇につながる東西の窓は小さくがセオリー」とのこと。ただし、K様邸の場合は、東側が琵琶湖を臨む見晴らしの良い窓。「眺望を得ながら、夏の午前中の日射を抑えることを求め、外付けブラインドに行き着きました」。

「東向き、南向きの窓に設置された外付けブラインドは遮光とともに遮熱性能も高いため、夏の室温上昇を抑えるにはもってこいです。また、外付けブラインドは遮音性能も高いため、音楽を楽しむ方や外部の騒音を室内に入れたくない方にもおすすめです」というアドバイスも。そして、快適な温熱環境を実現するための秘訣は?という問いには、「断熱材とサッシをケチったら、絶対に駄目!」とお答えいただきました。

このように、断熱性能を高め、パッシブデザインについて綿密で十分な計画と施工を行うことで、冬は1階のリビングに設置したエアコン1台だけで全館を暖め、夏は冷房を稼働させるのは最も暑くなる数日だけというK様邸。快適さとともに、健康にも配慮された家づくりが実現しました。大輪建設としてもこの経験を今後の家づくりにぜひ反映していきたいと思います。

K様イメージ

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