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住まいのはなし#11 | 強い木の家を計算する

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構造計算

 「木造二階建て住宅も、他の建築物と同様構造計算しないと本当に耐震性能が担保された事にならない」と先回書きましたが、現状では建築基準法上、構造計算が必須とされていないため、一般的な木造住宅ではほとんどが壁量計算と呼ばれる簡易的なチェックしか行われていません。


壁量計算とはなんでしょうか?
床面積や見付面積に係数を乗じた値を、地震力や風圧力に対する必要壁量とし、これを下らないように設計するというものです。すべて面積がベースであり、屋根の重さについては多少の差は考慮するものの同面積であれば耐力壁数は同じとなります。この係数は地震がある度に増やされてきた事を考えると不安を感じます。


構造計算とはなんでしょうか?
建築物にかかる固定荷重や積載荷重に地震力などの長期荷重、及び短期荷重を想定して応力(部材等の内部に生じる抵抗力のこと)を算出し、それぞれの部材がそこにかかる応力に耐えられるかどうかを許容応力度(限界点)と比較するというもので、1棟1棟実際に起こりうる状況に対応できる正確なデータが得られます。


正確なデータは安心安全の核となるものなので全棟構造計算すべきと考えますが、この効用として安全で自由な設計ができるようになります。先々の改築も容易く、住み継ぐことのできる「資産価値のある家づくり」ができる訳です。

前回の記事「住まいのはなし#10 | 強い木を考える」はコチラ

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