室温シミュレーション
こんにちは。設計の堀之内です。
梅雨真っただ中、鬱々した天気が続いておりますね。
お気づきでしょうか。夏がじわじわと近づいております。
“夏の暑さをどう快適に乗り越えるか?”
今回は夏本番を前に、室温のお話をしたいと思います。
大輪では、お引渡ししたあと、夏と冬の室内温度計測をさせていただいております。
実際に快適に過ごせているか?どのような暮らし方をされているか?など、ヒアリングや頂いたデータをもとに分析を行い、性能の検証だけでなく、暮らし方についてのご提案もできるよう努めています。
早速、データを見てみましょう。
こちらは、昨年(2019年)ある夏の日の、OB様邸の室温グラフ。
*左側:シミュレーション、右側:実測データ
*実測の外気温は、測定日の気象庁のデータを入力しています。
*シミュレーションの室温は、無冷房で建物の素直な室温グラフです。
シミュレーションの設定外気温に近かった日を抜粋してみました。
室温に加えて湿度(緑の線)も計測しているのですが、その湿度と室温の関係がグラフを読むときに重要になります。
** グラフを見る時のポイント **
・湿度と室温が同時に上がった → 窓を開けた
・湿度と室温が急に下がった → エアコンをつけた
・湿度が上がって室温は一定 → 調理をした、加湿器をつけたなど
以上に着目しながら、もう一度グラフをよんでみると・・・
窓を開けたタイミングを赤矢印(→)、エアコンのつけはじめを青矢印(→)で表してみました。
少し分析してみると・・・
一日を通して27℃を下回ることなく過ごされていて、省エネで快適な暮らし方をされているということがわかりますね。
また、朝6時からエアコンで室温を下げられたようですが、6時に起床したとして、起きてから1時間ほどは外気温の方が低いため、実はエアコンをつけずに窓を開けても涼しいということがわかります。
朝から緩やかにエアコンを運転されているのも、上手に暮らされているポイントです。
それにしても、夜0時をむかえても外気温が28℃とは・・・恐ろしい真夏日でしたね。
これはほんの一部ですが、測定した2週間分ほどのグラフの動きを見ていると、お客様の暮らしが想像でき、とてもたのしいです*
また、室温シミュレーションの段階では、建物本来の室温だけでなく、カーテンなどの付属部材をつけた場合の室温など、実際の暮らし方をよりリアルに想定することもできます。
仕様は同じでも、敷地条件や建物の向き・形などはさまざま。1つとして同じ家はありません。
大輪では快適な暮らしを実現できるよう、このように1棟1棟、じっくり検討・検証を行います。
もっと詳しく聞きたい!という方は、お気軽にご相談ください。
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