WORKS

プライバシーを守り快適に暮らす駅前の狭小3階建て住宅

敷地面積が約23坪の狭小地において、ご夫婦と男の子3人の5人家族がゆったりと暮らせるスペースをどのように確保するかが課題であった家づくりです。さらに、立地するのが京阪石山坂本線の駅の前であり、また、南側と東側が隣接する住宅によってふさがれているという条件のなかで、通行する人の視線から家族のプライバシーを守りながら、一方で十分な日射を取得することも重要な課題でした。
ご提案したのは、3階建てにすることによる家族5人の生活空間を確保。底面積が小さな木造3階建ては、SE構法の得意とするところです。さらに、3層になった空間を吹き抜けと階段室で立体的につなげることにより、光と風の通り道にしました。これは、自然と家族の気配を感じあえたり、視覚的な広がり感を与えることにもつながっています。
また、人通りからの視線を避けるために通りに面して大きな窓は開けず、吹き抜けの上部に天窓を設けることで、日中の明るさの取得を行っているのも特徴。さらに、あえてバルコニーも設けず、代わりに室内干しスペースを兼ねたサンルームをリビングの隣に置くことで、間接的にリビングへの導光を考えたプランとなっています。

OUTLINE

建築地:
滋賀県大津市
構 造:
木造(SE構法)
敷地面積:
76.52m²
延床面積:
127.78m²
1F床面積:
40.42m²
2F床面積:
45.75m²
3F床面積:
41.61m²
竣 工:
2020年10月

VOICE

「この立地と敷地でいかに快適に暮らせる家ができるかがポイントでした」とK様。 立地するのは京阪石山坂本線の駅の間近。朝夕の通勤通学で駅を利用する人をはじめ、頻繁に行き交う人の目からプライバシーを守ることを希望されたそうです。また、限られた敷地に建つ住宅で、ご夫婦と男の子3人が快適に暮らすプランが実現できるのか?も課題と捉えられていたそうです。

「この敷地面積で5人が暮らすとなると、必然的に3階建てになるな」と考えておられたK様。「そのためには剛性の高い建築構造が必要だと、住宅の耐震性能について調べていく中で知ったのがSE構法でした。これはいいなと。そこで、近隣にあるSE構法の施工登録店を探したところに出会ったのが大輪建設さんでした」。

大輪建設以外にもハウスメーカーも含めて数社にプラン依頼をされたK様。「3階建てにすることや、駅前なのでLDKは人の目の届かない2階に置くなど機能的なイメージは持っていたのですが、間取りやデザインについては漠然としたイメージしかなく。そのため、いろんな角度からの提案を見てみようということになったんです」。その中の1社だった大輪建設の提案をご覧になられて「この敷地に建つ住宅にあえて吹き抜けと天窓を設ける提案が斬新でした。それも、日射取得における吹き抜けの効用を、太陽の通り道と関連づけた3DCGのシミュレーションによる説明付きで。もちろん、そのような提案は大輪建設さんだけでした」。吹き抜けを設けることで3階に設けるお子さんたちの個室は狭くなることに関しては、「2階のリビングが快適であることを優先して(笑)」と割り切られたそうです。

「もうひとつこだわったのが高気密高断熱なんです」。K様はお仕事の関係で北陸に勤務、その後、北海道で7年間生活された経験から、住宅の断熱性能の良し悪しが冬期の暮らし方に大きく影響を与えることを、身をもって実感されていたそう。そのため、プラン提案段階で断熱性能や温熱環境シミュレーションの提案があったことも、大輪建設への依頼を決定する大きな要因だったそうです。また、ベランダやバルコニーが無いのもK様邸の特徴。「人通りが多いのでバルコニーに出るたびに人目が気になりそうなので。また、雪国の暮らしでは洗濯物は室内干しが普通で、『外に干す』という概念もあまりないんです」。結果として室内干しスペースとして設けたサンルームは、ハンモックを吊るすなど、リビングルームの拡張スペースとしても活用されています。

「3階建てにすることの懸念として、日常の階段の昇り降りがストレスになるかな?という思いがあったのですが、不思議とありませんね。階段の設置の仕方によるものなのでしょうか?」とK様。そのお言葉どおり、生活動線や日射取得の工夫次第で狭小な敷地でも快適な家づくりが実現できることを示したK様邸。普段は比較的ゆとりのある敷地での住宅建築が多い当社にとって、貴重な経験をさせていただきましたことに感謝いたします。

大津市の狭小3階建て_施主様

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