京都「太秦の家」の現地確認をしたその足で、京都市の北部、中田林業の中田明さんにお目にかかるべく高尾から清滝川に沿って車を30分走らせました。
わずか30分とは思えないほど、あたりの景色が変わり心なしか空気も冷たくなった気がします。促されるままにたどり着くと、空を目指してまっすぐのびる杉におおわれた山々が目の前に見えます。この地で600年、伝統の技術で育てられた北山杉が北山丸太と呼ばれています。
まずは、その絶景をこの集落にあるお寺から眺めさせていただくという、昼食前のごちそうが振る舞われました。
日頃の疲れも吹っ飛ぶような景色にうっとり。
季節が移りかわるその風景を想像しながら時を忘れていきました。

お寺からの風景

中田さんは北山杉の中でも天然出絞床柱を製造されています。
茶室や数寄屋づくりの床柱として珍重されてきた「絞丸太」。ごく稀に突然変異で丸太の表面に自然に凹凸ができる杉があり、これを「北山天然出絞丸太」【きたやまてんねんでしぼまるた】と呼びます。中田さんのお話では、おじい様が偶然山で発見したとのことで、突然変異で生まれるので、その遺伝子を引き継ぐために“挿し木”で増やしているそうです。その見事な柱を実際に触らせていただきましたが、滑らかで木とは思えないほどです。

北山天然出絞丸太

中田さんの北山杉への情熱あるお話に、またまた時を忘れてしまいましたが、これから大輪建設でももっとこの丸太の魅力をみなさんに知って頂きたいと思い、「北山杉ほっこり森林見学ツアー」を企画しようということになりました。

【本日のグルメ情報】
中田さんの車に乗って京見峠を目指します。
この京見峠につながる道が鯖街道だったのではないかという薄暗い細い道を、奥に奥にと進んでいると突如とあらわれたのが、「森の家はせがわ」です。
平日にも関わらず、涼を求めたお客さんでいっぱいでした。
自慢のハンバーグもボリューム満点。森林見学ツアーの目玉になること間違いなしです。
ツアー企画は秋にアップしますので、それまでお楽しみに！
中田さん、ご案内どうもありがとうございました。

森の家はせがわ（桃がたわわに…）

ゆらゆらハンモック