山科の医院併用住宅
設計：川畑昌弘（川畑昌弘設計工房）

コンセプト
用水路に面した変形敷地に建つH医院。
以前は建物が道路に隣接して、前面に駐車場が取れずに近くの駐車場を別に借りておられました。建て替えにあたり、駐車場の確保と医院のバリアフリー化を望まれたのは言うまでもありません。
さらには、患者様目線での医院づくりを目指し、待合のところから庭が見え、少しでもリラックスしていただけるようと配慮しました。

京都市の景観法の検討や、1Fが医院なので柱の無い大きな空間を必要とし、2F住居との配置バランスを考え、許容応力度計算により耐震等級3以上を確保した上で、リビングはのぼり梁を表しとしました。開放的なリビングから医院への動線もスムーズに配置されています。

自然素材を利用した居住空間に住まうことと、診ることの流れを緩やかに保ちつつ、プライバシーも確保しています。

今後、地域のランドマークとなる事を期待しています。