賢く使おう!ダウンライト設置の3つのポイント
こんにちは、設計の吹上です。
今回で、照明についてのブログも3回目になります。今の住宅の照明には、必ずといっていいほど登場するダウンライトについてのお話です。
ダウンライトといえば、あまりにもシンプルすぎて家づくりのなかでは重要視されないこともあります。実は一口にダウンライトといっても、丸いものや四角いもの、黒、白、傾斜用、明るさの違いと種類は様々!そして配置の方法によっては、せっかくいいプランが出来ても台無しにしてしまうこともあるのがダウンライトなのです。
「どのダウンライトを使ったらいいかわからない」
「どこに、どのくらい設置したらいいのか判断できない」なんてお悩みもよく耳にします。
安価で様々な場所に設置可能なダウンライトですが、明るさを確保するためにいろんな場所にホイホイと取り付けていくと後で大変なことになりかねないので注意しましょう。
実は、こんなことわざがあります。
「 便所に 100W 」
すぐに人に聞いたり、考えずに物を言ってしまうことで、無駄が多いという意味です。トイレに100Wの電球では明るすぎてしまいます。たった1つのダウンライトも間違えると部屋にそぐわないものになってしまうのです。
そんなダウンライトを賢く設置するためのポイントを、3つにまとめてみました。
◎ 明るさの目安
◎ 設置する間隔と位置
◎ 調光と非調光
では、ひとつずつ見ていきましょう。
| 明るさの目安
LEDダウンライトを設置する上で必要な明るさは「1畳あたり300〜400lm(ルーメン)」が目安となります。これを覚えておくと少し便利です。
新しい言葉lm(ルーメン)というものが出てきましたね。照明の明るさでよく使われるのは、W(ワット)です。このW(ワット)とは消費電力のことを指し、"60Wの電球"などは皆さんもよく見かけると思います。
ここでややこしいのは、蛍光灯・白熱電球は「W(ワット)」、LEDは「lm(ルーメン)」と、明るさの表現の仕方が異なるということです。理由としては、LEDのように消費電力の少ない照明では、消費電力を表すW(ワット)表記にすると、とても小さなW数になってしまうからです。
そのため、よくカタログで目にするのは「60W相当」や「白熱灯100Wタイプ」といった表現です。LEDで表記されている「W数」のみの表記は、消費電力の数値であり、明るさではないのでご注意を!
LEDの照明では60W相当=810lmと換算します。
つまり、はじめにお話しした「1畳あたり300〜400lm」の目安から、2畳あたり60W相当のLED照明を1台取り付ける計算になります。
一般的に、8畳には4〜6台程度がセオリー。それ以上はあまりオススメしません。天井が穴ぼこだらけになっちゃいます。
| 設置する間隔と位置
明るさの目安がわかった所で、次に考えるポイントは設置する間隔と位置です。ダウンライトの1つのデメリットは天井に穴を開けなければならないこと。いろんな場所に取り付けると天井が穴ぼこになってしまいます。せっかく板張りの天井にしたとしも、穴ぼこだらけでは悲しいですね。そうならないためのポイントは3つ。
1) まとめて配灯
2) 家具の配置に合わせない
3) エアコンに注意
1) まとめて配灯
ダウンライトは部屋の広さに均等に配灯するのではなく、2~3灯まとめます。そうすることで、部屋全体がスッキリとし、数も減らすことができます。まとめる場合もダウンライト同士の間隔を狭め、間の抜けないように注意が必要です。
2) 家具の配置に合わせない
よくやってしまうのは家具の上に設置してしまうことです。家具の配置に合わせてしまうと、バラバラで部屋にまとまりがなくなってしまいます。また、家具のレイアウトを変更する際にも問題になります。床は家具や木目で色鮮やかなので、天井はスッキリとシンプルに!
3) エアコンに注意
小さなことですが、エアコンやレンジフードの位置には注意しましょう。
壁際や隅にダウンライトを設置するとエアコンをライトアップしてしまうなんてことになります。天井や壁にいらない影を落とさないように気をつけましょう。
| 調光と非調光
最後におまけになりますが、予算に余裕があれば調光を活用しましょう。単純なダウンライトですが、調光機能をつけることで、部屋の雰囲気をガラリと変えることができます。 「LDKで夜をしっとりと過ごしたい」「ご飯のときは明るくしたい」「温かみのある雰囲気にしたい」調光機能で部屋の雰囲気を多様に演出できます。
| 照明についてはこちらも参考にしてください
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