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重量木骨の家「森林ツアー」に行ってきました!

6月9日(土)NCNさん主催の「重量木骨の家」森林ツアーに参加してきました。
向かった先は岡山県津山市。

関西地方は前日に梅雨入りの発表があったので、天気が心配でしたが、家を出るとき以外は雨に降られることはありませんでした。檜(ひのき)の森や集成材工場を案内してくださった院庄林業(株)さんも「奇跡的に晴れました」と話されてました。私も「晴れ男」としての自信がつきました^^

ヒノキの苗畑見学

まずはヒノキの苗畑へ。

檜は種から育てるというのをはじめて知りました。

植物が種から育つというのは当たり前と言えば当たり前ですが、普段ヒノキを見ても、これが種から育っているんだという実感はないですよね。種から芽を出した小さい赤ちゃんの状態から、柱や梁などの家の材料になるまで30年〜40年という年月が必要なんです。この事を知識だけではなく経験として持っていることは、「木と付き合っていく」上でとても大切な事だと感じました。

この黒い網の下にあるのが今年の四月に種が蒔かれたヒノキの苗木です。
まだまだかわいい赤ちゃんですね^^

2年目のヒノキの苗

これで2年生。

3年生のヒノキの苗

3年目のヒノキの苗

そして3年生。だいたい3年で45cmくらいになったら山に植林します。

植林する場所も、樹種により適切な所に植えていきます。水分を多く必要とするスギは山の裾、ヒノキは中腹、乾燥に強いマツは山の上の方といった具合です。

岡山県は植林におけるヒノキの割合が高く、約7割を占めています。これは日本一だそうです。

ツアーに同行してくださった院庄林業さんも何度も仰っていましたが、山を守り育てるのはとても手間がかかり大変な仕事。良質な木材を育てるためには、下草刈りや枝打ちなどの手入れが必要で、それを繰り返し、長期的に森林の維持管理を行っていくのは並大抵の事ではありません。
しかし、近年、外国から安い木材がどんどん輸入されたことで、採算が合わなくなったり、後継者不足で林業をやめる人が増えているとのこと・・・。
最盛期には60軒くらいの農家が林業を営んでいたそうですが、現在では3軒ほどになってしまったそうです。

記念植樹

苗畑見学の後は森に入り植林体験です!

バスを降りて10分ほど歩きます。

ここで記念植樹を行いました。大きく育ってほしいですね。

樹齢百年のスギのある森

そして樹齢約100年のスギとヒノキの森へ。

重量木骨の森

昨日の雨のせいもあってか、緑の匂いが濃くたちこめます。雨が降ると森が呼吸をはじめ緑がより一層きれいだと教えて頂きました。また、雨のあとに流れる小川が綺麗なのはちゃんと管理している山だからだそう。しっかり管理された山は見通しが良く、太陽の光が足元まで届く明るい森になります。
この森も足元にはシダ植物や苔が瑞々しく育っています。

そして院庄林業さんのの工場見学へ。

想像を超える巨大な集成材工場でした!きれいに整備されていてとても機能的な印象です。

よく「木を切ってもいいのですか?」という質問があるそうです。その都度「木は切らなければいけません。」と答えているそうです。15年くらいの若い木がCO2を良く吸収するそうで、50年くらいからほとんど吸収しなくなるので木の植えっぱなしはCO2の削減にはならないのだそうです。

植える→育てる→収穫→利用する

というサイクルが大切だという事がよくわかります。大きく育った木を使って200年持つような家をつくるというのが地球環境にも良いという事ですね。

浸せき試験と煮沸試験の様子

浸せき試験と煮沸試験の様子

工場では様々な行程で試験が行われていました。

これは浸せき試験と煮沸試験の様子です。集成材で気になるのはその接着の強度、耐久性ですよね。
沸騰水中に4時間浸せき煮沸したものを、質量が試験前の100%〜110%になるように乾燥させます。それで両木口面および接着面の剥離を調べます。
乾燥しても接着面は全く剥離していませんでした。

含水率測定

集成材として張り合わせられる前の単板の状態で、含水率や強度を測定していきます。

院庄林業では木材の最終含水率を15%以下にしています。15%以下ではほとんど収縮しないからです。実際現場で含水率別の木材を見せて頂きましたが、含水率20%のものでも収縮してしまい、机の上で木材がガタガタと動いていました。含水率15%のものは机の面にピタっとくっついてガタはありません。

強度別に仕分け

強度別に分けられていきます。

集成材を貼り合わせる順番も細かく計算されています。外側に強度の強いもの、内側にいくほど強度の小さいものを使う事で強度が安定するそうです。

出来上がった集成材

こうして出来上がった集成材はトレーサビリティ(流通経路を生産段階から最終消費段階あるいは廃棄段階まで追跡が可能な状態)もしっかりしており、仮に木材の産地でリコールがあった場合にも、その木材を使った集成材が、どの家のどの柱に使われているかという事が瞬時にわかるようになっています。

普段、家に使われている木材がどこで生産されているかというのは、なかなか意識しない事だと思います。今回の森林ツアーでは、その木材のふるさとを訪ねて、まさに、木が生まれてから大きく育っていき、それが私たちの家を支える構造材として集成材に加工されていく工程を見る事の出来る貴重な経験でした。今回のツアーに参加する前と後では「木に対する愛着」が変わったように思います。

SEの構造材の良さとしっかりした品質管理が伝わる良いイベントでした。今回参加できなかった方も、ぜひ次の機会に参加してみてはいかがでしょうか。

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