大輪建設のある大津石山から車で小一時間。

暑い夏の一日、新名神の信楽インターで降りて土鍋で有名な信楽にある雲井窯、九代目当主の中川一辺陶氏を訪ねました。
名立たる料亭やホテルなどのご依頼が多いと聞きますが現物を拝見するのはこれが初めてです。
上がらせたもらった部屋に赤楽鯛形耐熱器がごろんと無造作に置いてあり、目を見張っていると、そこにはいろんなお鍋がありました。

工房の裏にご案内いただくと、中川氏自らが石を組んだ土を寝かす場所が、なんとものどかな雰囲気です。
何回も崩れては直し、崩れては直し・・・とのお話でした。

工房でお弟子さんたちが熱心に作業されているのは、どうやらご飯鍋のようでした。
ひとつひとつ受注生産だというのがよくわかります。

この夏の暑さからは、土鍋を囲んで美味しくいただく寒い季節がくるなんて想像もつきません。

まもなく処暑です。

信楽雲井窯
http://www.kumoi.jp/